食事の話
食事の話です。主に外食のことについて。
グラスゴーには実にたくさんのレストランがあります。通りに面した建物の1階部分は60%ぐらいレストランorパブです。残りは理容室か雑貨屋。正確な調査ではもちろんないものの、そういう印象になるぐらいあるので、食事に困ることはまずありません。種類も豊富で、伝統的なイギリス料理、イタリアン、フレンチ、中華などかなり選べます。何か所かは日本食の店もあります。割と現地でも人気のようです。
レストランとパブはそんなに厳密な区別はなく、お昼に食べに行ってもどこかの席では必ずアルコールを楽しむ現地の人に遭遇します。そういうところにもだいたい子供はいるので、日本の居酒屋とはだいぶ印象が異なるように思います。
多くのレストランではカウンターとテーブルに分かれていて、料理はテーブルについて食べるもの、お酒だけの人はカウンター、みたいにふんわり分かれています。テーブルで飲んでいる人はよくいますが、立ち食いはいないですね。マナーの問題でしょう。
注文はいろいろなスタイルがあります。カウンターに行って注文し、その場で支払うスタイル(パブ要素強め)または日本同様にウエイターが注文を取りに来て、食後に卓で会計をするスタイル(レストラン寄り)
で、味なのですが、完全に好みが分かれます。全体的に濃い味付けの料理が多いのと、油っこい(フィッシュアンドチップスがその代表)ので、和食とは逆の方向性を行っています。それから、だいたいジャガイモが付いてくるので飽きます。気候的に他の作物が育ちにくいというのがあるので、これは仕方ないですね。
決して一般に言われているほどまずいわけではありません。僕はそう思います。
ただ、方向性が日本とは違いすぎるので一種のカルチャーショックを受ける人が多いであろうことも容易に想像つきます。
ただ、せっかく海外に旅するのであれば現地の食事を楽しむ、というのも重要なことなのではないでしょうか。考え方によりますけどね。
チャレンジした結果、金輪際ブラックプディングを口にしない、と決意したりもしますが、それもまた一興です。
休日の話
実は今週末が留学中に過ごす最後の休日になるのです。1ヶ月というのは経ってしまうと早いものですね。
そんな最後の週末1日目。再びエディンバラに向かいます。列車の時間などは全く気にせずに駅に向かったのですが、さすがにそれでは楽観的過ぎました。エディンバラ方面への電車はだいたい30分に1本しかないみたいです。30分待つことに。
まぁ、主要な観光地は全部見終わっているので急ぐ必要もありません。今回の主要な目的はお土産選びと散歩です。
koba1020glasgow.hatenablog.com
1回目にエディンバラを訪れた時のブログがこちら。
Scotrailで1時間、ウェイヴァリー駅に到着です。
ちょうどお昼時で、朝から何も食べていなかったので「地球の歩き方」を頼りにレストランを探します。
そして念願のハギスタワーとご対面!「ロイヤルマクレガー」というレストランです。
感動のあまり写真を撮り忘れました。笑
マッシュしたカブ、マッシュポテト、羊肉のミンチが直径10cmぐらいの円柱に仕上げられたスコットランドの伝統料理です。塩気が聞いてておいしい!
ただ、日本人にとってはやはり量が多いです。笑
さて、空腹を満たした後は特に目的地もないのでフラフラと。
相変わらず大勢の観光客で賑わっていました。至る所に出店が出ていたり、大道芸人がいたり、路上ライブが開催されていたり。
あてもなく歩いていると、スコットランド国立博物館につきました。
ここも入場無料、写真撮影自由。とりあえず入ってみます。
博物館内の写真。ものすごく逆光ですが、実際は明るくて開放感のある作りになっています。
動物の化石や美術品、歴史的な遺産についての幅広い展示が見られる博物館でした。
ただ、こちらに来てから何度となく博物館を訪れていてお腹いっぱい、というのが正直な感想です…
というわけで滞在1時間ほどで撤収。
入場料があるともったいなく感じて目一杯いようとするところですが、無料なので気持ちに余裕があります。本来そうであるべきな気がします。
まだ15時でしたが、ここらで散歩にも飽きてきたのでお土産選びタイムに突入。エディンバラにはやたらとお土産屋さんがあるので困ることはありません。
今日訪れたお店では、チェックのストールが1枚8.99ポンド、2枚でなぜか15ポンド、4枚だと28ポンドという強気の割引設定でした。
母以外に3人もプレゼントする相手を思いつかなかったので、とりあえず2枚買っておきました。
その他にはハリーポッターグッズやキーホルダーを大量に購入し、誰にでもばらまけるストックを用意しておきました。
今日の収穫は、何といっても1人でトラブルなく行動できたことですね。レストランやお土産屋さんの店員、駅員とのコミュニケーションも非常にスムーズでした。ちょっとでもチャンスがあればとりあえず話しかけてみる、という姿勢だったので英語を使う機会も非常に多かったです。
あとは、ハギスタワーをはじめ地元のものにたくさん触れることができたのも良い経験でした。こういうことも留学の重要な要素だと思います。
貴重な経験の多い1日でした!良い過ごし方ができて満足です。
思わぬ大散歩を展開した話
今日は金曜日ということで授業が2コマで終わったので、昼食後にお散歩に出かけました。
もうあんまり行くところないんだよなぁ…と思いながら「地球の歩き方 湖水地方&スコットランド」をパラパラめくっていると…まだ行っていない場所がありました。
グラスゴーグリーン&ピープルズ・パレスです。
大学から歩いて1時間。
さすがに往復2時間歩くのは厳しいので、行きは地下鉄を使い、帰りは歩くというプランを立てます。
大学の最寄であるHillhead駅から地下鉄に乗って出発します。地下鉄も完全に使いこなせるようになりました。環状線なので簡単なんですけどね。
何度見てもかわいい車体です。
ST.Enoch 駅で下車し、そこからクライド川沿いに進むこと約20分、グラスゴーグリーンに到着です。
大きな公園といった感じです。広い芝生で犬と戯れてたり、子供用の遊具があって、ベンチで親が談笑してて、という平和な風景を見ることができます。
こちらがピープルズパレスです。
グラスゴーという街がどのように発展してきたのか、という歴史についての博物館です。例によって入場料は無料です。1時間もあれば回れるぐらいの、比較的コンパクトな建物です。
グラスゴーは工業都市として発展してきた歴史があるので、そういったことについての展示が多かったです。あとは治安の改善に取り組んできた歴史。以前はかなり治安が悪い都市だったようで、市議会や多くの政治家が改善に尽力してきた結果、現在のように住みやすい街になったようです。
そうした歴史を知らなければ、単純に治安の良い街として認識する人が多いでしょう。過去のレベルが見えないほどに改善しているのはすごいことだと思います。
ひとまず今日の目的そのものは果たしたので、寮の方向を意識しながら散歩をします。
僕はかなり方向音痴なので、常に意識していないとじきに帰れなくなってしまいます。
そんな中、ひときわ目立つ建物発見です。
グラスゴー市議会議事堂。この時僕が立っているのがセントジョージスクエアです。
街の中心って感じでしたね。周辺には多くの飲食店や服飾店が並んでにぎわっています。グラスゴー有数の繁華街ブキャナンストリートもこのすぐそば。
これ以上は特に見るものもないので、川沿いに帰ることにします。
この写真を撮ったときは太陽も覗いていたのですが、10分後には雨に降られながら歩いていました。天気は相変わらず変わりやすいです。
途中、川の対岸に高くて雰囲気のある建物を発見したので15分ぐらいかけて寄り道してみました。
なんでもないアパートでした。嘘でしょ。
とまぁこんな感じで、最短距離なら1時間ほどの所を2時間近くかけて歩いて帰ってきました!
こちらに来てから長距離を歩くことに抵抗がなくなりましたね。
元々小学校は片道40分歩いて登校していたので、歩けないはずがないんです。知らない土地なので飽きることもないですしね。
しかし疲れました。今回はこの辺で!
Chat Club に行った話
Chat Club というとなんだかいかがわしく聞こえますね。気のせいでしょうか。
さすがに異国の地でソウイウ場所に行く勇気はない(日本にいてもない)です。
そうではなくて、Chat Club というのはれっきとした大学内のイベントです。昼休みにcommon room という部屋で、学生同士気楽におしゃべりしよう、という趣旨のもの。参加は自由ですし、成績等にも何ら関係ありません。
紅茶やコーヒー、お菓子も提供されます。もちろんタダ。
この時期の大学は基本的に夏休みで、留学生がメインになります。そこに大学のスタッフや大学院生もちらほら、といった感じ。
つまり、留学生同士、気楽なおしゃべりという形で英語を実践的に使う機会を設けよう、ということなんですな。
これまではあんまり行ってなかったんですが、最終プレゼンのためにアンケート取ったりする必要が出てきたので、最近行くようになりました。
留学生は国籍も年齢もバラバラなので、その時点で驚きがあります。中国人留学生はもう飽きるほど見ましたが、ルクセンブルク人には初めて会いました。20そこそこに見えるような隣に座った人が実は32歳だったり。
ですが、みんな本当に優しい、温かい人柄です。僕のたどたどしい英語でも理解して、話を広げようとしてくれます。しかも自分だけが話すのではなく、みんなが会話に加われるような配慮も忘れない。
日本人であることを話すと、日本食の話が受けがいいです。こちらの食事は健康的ではない、という共通の認識があるので、日本食のイメージはすごく良いみたいです。他にも、日本とグラスゴーの差異についての話は広がりやすい感じ。満員電車とか、まずこちらでは経験しなさそうなので。
あと、アンケートの配布を通して、勉強している分野についても聞かれました。学部生の留学生は珍しいらしく、驚いたようなリアクションをされます。社会学を専攻している人にはまだ会ってないのですが、英語で議論などされたらどうしようかとおびえています。ないかな。笑
Chat Club に参加することで、かなり英語を話すことに抵抗がなくなってきたように思います。スキルとしては大して変わってはいないと思いますが、伝わる、という成功体験は大きな自信になるものです。気持ちが前向きになることで話す回数も増え、さらに上達する、という好循環になるといいな、と思っています。今後も参加し続けることでしょう。
博物館の話(2)
今日は大学の敷地内にあるハンタリアン美術館・博物館に行ってきました。
僕の参加しているカリキュラムには週に1回、Sightseeing Trip という時間があって、いろいろな博物館とかに行く時間になっています。で、授業の中で関心を持った展示品についてのプレゼンをします。
koba1020glasgow.hatenablog.com
この記事で書いているのも、この時間を利用していった博物館です。
さて、今週の行き先はハンタリアン美術館・博物館。大学図書館の隣にあるのが美術館になります。
それほど広くはないですが、スコットランドにゆかりのある画家の作品や、グラスゴーを美術界で一躍有名にしたGlasgow Boys の作品が多く展示されています。あまり美術には詳しくないのですが、テクニックではなく印象を大事にした自然なタッチの作品が多いように思いました。
隣のスペースにはグラスゴーで最も有名な建築家であるチャールズ=マッキントッシュの自宅を移設・再現したマッキントッシュハウスがあります。白を基調にしたインテリアで、とても綺麗です。ただ、あまりにも綺麗すぎて僕自身はあまり住みたくないな、と感じました。笑
通りを挟んで反対側のキャンパスには博物館があります。
ところで、一橋大学もそうなんですが、どうして道路でキャンパスを分断するのでしょうか。移動が不便になることが明らかなんですけどね。信号待ちも多くなるし。グラスゴーの学生は隙あらば信号無視していきますが。笑
博物館です。W=ハンタリアン博士のコレクションということで、化石や標本、古代ローマの遺跡の一部や実験道具など、展示品の分野は非常に多彩です。グラスゴーに落ちた隕石の破片などもあって驚きました。
中でも衝撃的だったのは、奇形で生まれてきた動物の標本です。1つの体に頭が2つあったり、1つの頭に体が2つあったり。結構ショッキングでしたが、同時に神秘性も感じました。どうしてこういう生まれ方が起きうるのか、とても不思議に思います。
両方合わせて2時間あれば十分に堪能できると思います。例によって基本的に無料なので、大学の雰囲気に触れられるという点も含めておすすめです!
映画鑑賞した話
今日は友人に誘われて映画を見てきました。
実は先日も「ダンケルク」という戦争映画を英語で(当然字幕なし)見てきたのですが、意外とわかるもんですね。
グラスゴー市内には何か所か映画館があるとのことです。先日はクライド川沿いにあるIMAX CINEMAで、今回はブキャナンストリートのそばにあるGLASGOW FILM THEATRE へ。
あまり日本の映画館の違いなどには詳しくないのですが、この二つは結構雰囲気からして違いました。前者が明るい開放的な入口でカフェを思わせるのに対し、後者は照明は控えめでバーが併設されていたりもして、ちょっと大人な雰囲気。
料金は学生割引で7.5ポンド、日本円にして1100円ちょっとでした。大人だと9.5ポンドで1500円ぐらいになるのですが、まぁ日本と同じような価格設定です。
僕らの今日のお目当ては大友克洋原作のアニメ映画「AKIRA」です。この映画館では日本のアニメ映画フェスティバルが開催されているらしく、日本語に英語の字幕が付くというスタイルでの上映でした。日本では見ることのないスタイルの上映なので新鮮でしたね。異国の地で「東宝株式会社」の文字を見るのもなんだか感慨深いものがありました。日本のアニメ人気はやはり高いらしく、席はほとんど埋まっていました。
ストーリーに関しての言及は蛇足になりますが、独特の世界観がすごく魅力的でした。制作されたのが1980年代と聞いて驚き。すさまじい想像力ですね。
先日大英博物館を訪れた時にも思ったのですが、日本の人気の高さを外側から見る機会というのは少ないので、目にしたときはとても嬉しいです。日本人で良かったな、と思います。この感覚は帰国してからも忘れずにいたいですね。